ゼロの相棒
「私の結界にも何も反応しなかった。
リベリオンの奴らは外からはこの町に入っていない。
……もっとも、ルナータはもともとこの町に潜んでいると思うがな」
私は、その言葉に、ぞくっ、と体が震えるのを感じた。
ルナータは、この町にいて、“その時”を
待っている……。
……怖い。
素直にそう思った。
これから、何が起こるのか。
何も想像ができない。
ここにいる魔法使いたちは、ルナータが動き出したら、みんないなくなってしまう。
私は、ただ、塔で伝達することしか出来ないけど
みんなはもっと危険な目にあう。
特に、ゼロはルナータと直接戦うかもしれない。
……もし。
大怪我でもしてしまったら…。
ジンのコピー能力を使った治癒魔法でも手に負えない範囲だったとしたら…。