ゼロの相棒







「ブラッドさんのこと、心配?」






私の問いかけに、ドロシーは、ぴくり、と反応した。





少しの沈黙のあと、ドロシーは口を開く。





「お兄ちゃんは、強いから………。たぶん大丈夫です。

絶対無事に帰って来ると思います。」






ドロシーは、言葉とは裏腹に、少し不安そうな顔をしていたが


ブラッドさんのことをとても信頼している様子がうかがえた。





「たぶん、皆さん無事で帰ってきますよ」




ドロシーが、ぽつり、とそう言った。






「そうよね……。」






私が静かに答えた











その時だった。












『出た!黒マントだ!!場所は町の奥の広場前!』







突然、ジンの残したシャボン玉から
張り詰めたレオの声が響いた。














ついに来た!






ルナータ!!










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