ゼロの相棒
まさか、瞬間移動?!
そう思っていると、シャボン玉からは息を切らしながら走っているらしい、レオの声が聞こえる。
『嘘だろっ?!俺も今黒マントのやつを追ってるぜ?!』
!
黒マントが……二人?!
すると、ブラッドの大きな声も聞こえてくる。
『こっちにも出たぞ!西の噴水近くだ!』
さ……三人目?!
一体どうなってるの?!
すると、ゼロの荒い声が聞こえた。
『見つけたっ!こっちにもいやがる!黒マント!とりあえず一体捕まえて殴る!』
ゼロの足音と共に、ガッ、という鈍い音が響いた。
数秒後、ゼロの声が聞こえる。
『き……消えた!
奴がマントだけ残して消えやがった!!』
な……何が起こっているの?!
その時、ダリシーンの低い声がシャボン玉から伝わる。
『こいつらはみんなルナータが魔法で作り上げた人形達だ。
奴め、フェイクでこちらを惑わせるつもりだろう!』