ゼロの相棒

王の末裔






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私はゼロに向かって、精一杯手を伸ばした。






そして……






次に気がついた時には、たった一人で真っ暗な闇の中にいた。








……ここは…?








「気がついたか…。」













突然、低い声が響いて、目の前に隻眼の
男性が現れる。






…ルナータ…!





「ここは…一体何処なの?早くゼロのところに帰して!」




私の言葉に、ルナータは冷徹な表情のまま答えた。




「…それは出来ないな。ここは、俺の作った異次元の中だ。俺の許しがない限り、外に出ることは出来ない。


…お前には、やってもらわねばならないことがあるからな。逃すわけにはいかない」





異次元…。




確かに、周りは真っ暗な世界がどこまでも遠くまで広がっている。




これは今、ここから逃げたとしても
一生出ることは出来なさそうだ。






「“やってもらわねばならないこと”…?」






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