ゼロの相棒




するとその時、ゼロが防御姿勢をぐらっ、と崩した。












危ない!!






そう思った次の瞬間、


ルナータの放った闇の刃が、ゼロに直撃した。







「っ!ゼロ!!!」






私は咄嗟に叫ぶ。






ルナータはチャンス到来、とばかりに次々とゼロに攻撃を仕掛ける。




ゼロはすぐに反撃を開始したが、
少しダメージを負っているようだ。





顔もだんだん険しくなっている。







ルナータが笑いながら叫ぶ。





「ふはははっ!ゼロ、お前にはもっとボロボロになってもらうぞ!

お前が傷つけば傷つくほど、フィオネの感情は高まっていくのだからな!



お前が死んだ時こそ、ナイトメアの復活の時だ!」













私が魔力を放出しなければならなくなる
理由はゼロが傷つけられるからってこと?






だから、ゼロのことを“駒”なんて言ったんだ。







……なんて奴なの…!






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