ゼロの相棒
ナイトメアが、倒れこんだレオ目掛けて、鋭い爪を振り上げた。
「レオ!伏せとけ!」
ブラッドが間一髪のところで彼を抱き抱えた。
地面を転がるようにして爪を避ける。
直撃は免れたけれど、二人とも相当体力を消耗している。
レオに至ってはもう自力で動くことが出来ない。
その時、ナイトメアがギロ、と私を睨んだ。
ぞくっ!!
背筋が凍りつく。
〝オーランドの末裔よ…!次こそお前を
喰ってやる!〟
!
ナイトメアはカッ、と牙をむいて私に突進してきた。
「フィオネさん、空に逃げろ!」
ブラッドの声が響く。
彼はレオを庇ったばかりで、こちらに駆けつける余裕がない。
こ………
殺される…………!!