ゼロの相棒
『タイミングを見計らって、ヤツを斬れ』
オーランドの声が頭に響く。
『ギリギリまでヤツを引きつけろ。
勝負は一瞬で決まる。』
私はごくっ、と喉を鳴らし、魔力を研ぎ
澄ませていく。
その時、空中にいる私に向かって、ナイトメアが大きく地面を蹴り上げて襲いかかってきた。
大きな牙が、一瞬で目の前に迫る。
ブラッドとレオが私の名を叫ぶ声が聞こえた
ナイトメアが私を飲み込むように、大きく口を開ける。
『今だ!ヤツを斬れ!』
私は、大きな猛獣に向かって、光の剣を
振り下ろした。
辺りに大きな衝撃波が伝わり
木々がざわざわと音を立てて激しく揺れる。
そして、静まり返った夜の世界に
水平線の彼方から優しい太陽の光が丘へと差し込んだ。