ゼロの相棒
「よかったです…。このまま目を覚まさなかったら、どうしようってずっと心配してたんですよ?」
ごめんね、と私は手を握り返しながら答える。
すると、その様子を見ていたジンが、私の方を見ながら口を開いた。
「よかったね…すべてが無事に終わって。全部、フィオネちゃんのおかげだ。」
私はジンに尋ねた。
「私、よく覚えてないんだけど…ナイトメアは倒せたのよね?」
すると、ジンは優しい瞳で私を見つめ、
私を安心させるような声で言う。
「あぁ。フィオネちゃんがゼロの魔法と同じものを使って攻撃したあと、夜が明けて
空の様子も元通りになったし、ナイトメアの闇の魔力は完全に消え去ったよ。」
その言葉を聞いた瞬間、私は、はっ、と
大事なことに気がついた。
「ジン!ぜ……ゼロは?
ゼロはどうなったの?死んだり…してないよね………?」