ゼロの相棒
「ダリシーン王と、ガーディアンの二人は都市に戻って行ったんだけどね。
連絡をしたら喜ぶと思うよ。心配しているだろうから。」
私は、ゆっくりと起き上がる。
すると、首元のネックレスが無いことに
気がついた。
ジンがそれを見て言う。
「ゼロの魔力を吸収した時に、衝撃に耐えられなくて、壊れてしまったみたいだね。
体の方はどう?」
ジンに言われて力を入れてみるが、魔法を使えた時のような感覚は全くない。
私……魔力を全部使い切った……?
「うーん……。この様子だと、新たな魔具をつけても、魔法はもう使えそうに無いですね……。」
ドロシーが私を見ながら言った。
私、もう魔法は使えないんだ……。
そっかぁ………。
その時、私は、はっ、とした。
「ねぇ、ゼロは?
ゼロはどうなったの??」