ゼロの相棒
私の問いかけに、ジンとドロシーは顔を
見合わせた。
「ゼロなら、今日は丘に、ナイトメアの塚を整えに行っているはずだよ。」
「私が、瞬間移動で、丘まで送りましょうか?」
ドロシーの言葉に、私は大きく頷いた。
ドロシーはそれを見ると、にっ、と笑って深青の瞳を輝かせ始めた。
ぱぁ、と、部屋中が光に包まれる。
と、次の瞬間。
私の姿は一瞬で部屋から消えたのだった。
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次に気がついた時には、そこは一面の草原だった。
瞬間移動には成功したらしい。
ここの何処かに、ゼロはいる……。
私は、ゆっくりと歩き始めた。
辺りを見渡しながら、ゼロの姿を探す。
……魔法を解くのは、成功したのかしら。
私は、頭の中でぐるぐると考えを巡らせる。
私が生きているってことは……成功しなかったのかな?
すべての魔力を吸収出来なかったから、
生き残ったとも考えられる。
私、途中から意識がないし……。