ゼロの相棒







私は、光が見えた方向へと走り出した。





あの光には見覚えがある。





星の町で、私が魔獣と戦って、路地で迷ってしまった時


ゼロが居場所を教えてくれた時の魔法の
柱だ。









あの方角に、ゼロがいる!









心拍数が上がるのを感じる。





ゼロに会いたい。





そのことしか考えられない。









私は必死で森の中へと入り、出口へと走り続けた。





この先に、私の旅の答えがある。








足がもつれそうになるのを必死でこらえて前に進む。






いつの間にか、風が止んで
木々たちが太陽の光を優しく遮る。






続く道の先に、光が見えた。









私は、その直前で足を止めて




荒い呼吸をしながら、また、ゆっくりと
歩き出す。






深い、闇の森を抜けると、そこには
一面の花畑が広がっていた。






ナイトメアの攻撃も受けなかったようだ。








「!」








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