叶ったはずの恋。





『夏希…どうしてお前、ここに来たんだよ?

なんで俺の居場所が分かった?』


投げようとした夏希に質問する。

夏希は腕を下ろし、


「この学校って屋上ある??」


と、聞いてきた。


俺があるよ、と答えると夏希は校内に入って行く。

慌てて後を追いかける。


なんなんだ…一体



「うわぁー!!

ここ、ヤバイ!」


屋上に着くと夏希は興奮気味に叫ぶ。

確かにここの屋上の眺めは最高だ。


なんたって目の前には綺麗な海が見えるのだから。



「さっきの質問に、答えてあげようか?」


俺が入り口付近に立っていると夏希が口を開く。




「まず1つ目の質問

桐ちゃんに逢いたかったから


2つ目の質問は

大ちゃんに教えてもらったから」


どっちの答えも俺は納得できなかった。


俺に逢いたいって、お前は手紙を読んでいないのか?


それに島先生は何を考えてる?

夏希と付き合ってたんだよな…??







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