叶ったはずの恋。
【ドキドキドキドキ】
チクショー!!!
なんでこんなにドキドキしてるのさ?!
桐ちゃんのせいで、あたしの心臓がおかしくなってるじゃないか?!
汗でベッタリの手で屋上の扉を押した。
【ギーッ】
開けた瞬間、ものすごい風が吹く。
眩しくて目を瞑った。
手で太陽の光を遮りながらゆっくりと目を開ける。
「…………………………」
そこに、1つの影が見えた。
あたしは何を言わずにゆっくりと近づいて行く。
「きりちゃ………」
でも、そこで見たのは
桐ちゃんでは、なかった。