叶ったはずの恋。
『大ちゃん…まさか…その…』
陸が驚いている。
あ、そう言えば陸って知らないんだっけ?
「大ちゃん、諦めた方がいいんじゃない??」
陽菜の一言を聞いて溜め息を漏らす大ちゃん。
そして…
『バレちゃったものは仕方ない。
俺、あんな性格じゃないから。』
自棄クソの大ちゃんはそう言ったのだ。
陸と朝子ちゃんは口をあんぐり開けたまま停止。
それもそうか。
誰だってビックリするよね。
あたしも最初はどうしようもなく、ビックリしたけど。
「ま、ね。うん。そういうことだから。」
あたしが言うと陸はなんとか正気に戻ったようで
『うん、気にしない、気にしない』
と、言って朝子ちゃんの手を握り歩き出した。
ヤバ…おもしろすぎ!
マジどんだけだよ…!!