甘酸っぱ愛


小さく手を振って
そそくさと教室に向かう



そんな日がしばらくつづいた


男子のゲーム中


絢ちゃんがドリブルで切り込んでいって華麗なシュートを決めた


その度に叫びたい気持ちを抑えて

絢ちゃん以外の人を見るようにした


最近気づいたことがある

あたしは本当に絢ちゃんしか見てなかったみたい


< 124 / 329 >

この作品をシェア

pagetop