甘酸っぱ愛


「一十木がバスケ部やめたら

そん時は……」



絢ちゃんは不意に横を向いて

そして、空を見上げて呟いた



「俺が部長をやる」




絢ちゃんしか目に入らなかった



"俺が部長をやる"と言った絢ちゃんの目はまっすぐ空を見据えていて


声は少し震えていたけど
それでもはっきりと言い切った

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