ほんまの素顔
「蓮!」

「ん?」

「何ボーッとしてんねん」

「あぁ…ごめんな」

ご飯を食べ終わり会計をしようとレジに向かうと、そこに立っていたのは違う女性。

「2300円になります」

お金を払い終わり外に出た。

「美味かったな」

「せやな!」

また、ここに来れば会えるんかな?

「今からどうする?」

「んー…もう帰る」

「えー、ペットショップ行こうや」

「しゃーないな」

翔とペットショップに向かった。

「蓮、来て来て」

手招きをしながら名前を呼ぶ翔。

「ちょ、うるさいねん」

「見て」

翔が見ていたのは子犬。

「この犬、大吾に似てる」

「こっちは斗真に似てるな」

仕事がない時でもやっぱりメンバーの事を考えてしまう。

「そう言えばさ、」

「ん?」

「さっきのファミレスの店員さん可愛かったな」

…はっ?

「何言うてるん?」

「可愛かったなって思っただけやで?…うん。ほんまに…」

まさか翔あの子に惚れたん!?

「そうなんや…」

「蓮は…あの人の事どう思う?」

俺の顔を覗いてくる翔。

「俺は、別に…!」

「ほんま?ほんまに!?」

俺の肩を力強く揺する。

「ちょ、翔…やめろや」

さっき食べたもん出そうや…。

「ごめん…」

「いや、大丈夫やけど」

翔は急におとなしくなった。

「なぁ蓮、お願いあるんやけど?」

「なんや?」
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