strawberry tea×わがまま姫♀
「あの…」
あたしが喋ろうとした…時。
蓮があたしの肩に手を回し、(ひぇっ!?)
顔を近づけ……
(ぎゃっ!?)
キスをした。
「んっ!?」
ちょ、ちょっと待って!
人に……
み、見られてるよ!!?!?
しかし、甘いキスに抵抗できない。
「ん…ふっ…」
とろけるようなキスに頭がクラクラしたその時…
『お兄ちゃん達何やってるの?』
……え?
すぐそばで、ちっちゃい男の子の声がして、さすがに蓮もあたしから離れた。
男の子は興味津々、という目であたし達を見てくる。
あたしの額から、暑さからではない汗が垂れるのが分かった。
…これは、かなりの…
……悪影響!!!
すると、男の子のお母さんらしき人が、男の子の腕を素早く掴み、゛ごめんなさい゛と言ってどこかへ行った。
あたしは恥ずかしさで口をパクパクと開け閉めした。
顔はあの空でギラギラ光る太陽よりも暑いのでは?というくらい火照っていた。
蓮は、男の子が消えたのを確認すると、再びあたしの肩に腕を回した。
………っ!?