strawberry tea×わがまま姫♀
ホンッット悪影響!!
あたしは、肩に回された蓮の腕を振り払おうとした。
『…逃げられないよ?』
蓮はサングラスの奥の瞳を輝かせ、ニヤリと笑ってあたしを見た。
っ、こいつぅっ!!
あたしは仕方なく蓮の腕の中に収まった。
ベンチの上には屋根がついていて涼しい。
『日陰で良かったな』
蓮がそう言うも、あたしは無視。
ただ顔をそっぽに向けている。
蓮が変な事言うからっ!!
顔は赤いし、心臓はヤバいし、ハッキリ言ってキレてるから!!
『…冬嘉?』
…てか…
格好良すぎんだよ…
バクバクとうるさい心臓を抑えつけ、あたしは平静を装った。
『ちょっと待ってろ』
………へ?
蓮はそうあたしに言うと、立ち上がって何処かへ行ってしまった。
「蓮!?」
あたしが立ち上がって、そう呼びかけた時には、もう蓮は人ごみの中に消えてしまっていた。
ど…何処行ったのよ!?
…待ってろって…
とりあえず…待ってればいいんだよね?
あたしは戸惑いながらもベンチに再び座った。
ふと、ジェットコースターを見る。