strawberry tea×わがまま姫♀
『『キャーー!!!』』
ジェットコースターが落ちたのが見えた。
さっき姫央達が行ったから、まだ今落ちたのには乗ってないはず。
……よく乗れるな…。
あたしはクラクラする気持ちを何とか紛らわそうと、違う方向に目線を向けた。
……蓮だ。
蓮帰って来たんだ。
……………え?
蓮の隣には…
あたしの知らない女の子が居た。
女の子は、ツヤツヤの茶髪のロング、夏らしい爽やかな洋服で、とても可愛い。
手足も長くて、身長も高い。
あたしなんかと違う、モデルさんみたいな容姿。
そんな人が、蓮と楽しそうに話している。
……な…に?
心の中がモヤモヤして、自分の眉間にシワが寄ったのが分かった。
いつの間にか、ぎゅっと強く拳を作っていた。
だ………れ?
蓮は笑って、楽しそうにしている。
女の子も笑顔で、蓮の肩に手を置いている。
……嫌だ。
嫌だよ……。
あたしの嫉妬深さが、一気に今ここで、込み上げてきた。
………あたしの知らない女の子と、仲良く話してる。
友達、だよね。
それでも苦しいよ。