strawberry tea×わがまま姫♀
頑張れ、あたし!!
あたしは意を決した。
「……蓮っ…」
あたしは小さな声で呼びかけた。
ジェットコースターを見ていた蓮が振り向く。
『ん?』
…大丈夫。
「あのっ…さっき…」
『蓮!!冬嘉ちゃん~!!』
………!?
あたしの言葉が丁度何かによって遮られた。
タイミング良いなっ!!
あたし達が声の方を見ると、そこには………
『Hello♪』
めちゃくちゃ良い発音で挨拶した、梢ちゃんが居た。
『「梢」』「ちゃん!?」
あたしと蓮の梢という名前が重なった。
赤いハットに、黒いメガネ、赤いボーダーのポロシャツ、白のスキニー。
可愛いっ!!
短い茶髪がとても似合う。大人っぽい雰囲気。
『やぁやぁ、元気ぃ?』
『今日かなり人に会うな…』
………。
人に会う?
さっきの女の子……?
『冬嘉ちゃん可愛い~!!
めちゃ可愛いっ!!』
「梢ちゃんこそ!!」
梢ちゃんは、蓮の幼なじみ。
この間は蓮と旅行して初めて会った。
梢ちゃんは蓮の事好きなのかな?って思ったけど、どうやら元彼に未練アリ?って感じ。
一時期アメリカに住んでたらしい!
『あたし友達と来てるの!今2人見つけたからさぁ~!!
友達に断って急いで来ちゃった!!』
梢ちゃんはやっぱり可愛いし、良い子だな。
何だか悩みが少し収まった。
『…ところでさ、さっきあの子に会ったよー!』
梢ちゃんが笑った。
『…あの子?』
蓮が尋ねる。