strawberry tea×わがまま姫♀
『何だっけ…名前…』
『「…?」』
何だろう?
『……っあ!』
梢ちゃんが頭に電球を浮かべたような顔をした。
『歩美ちゃん!!』
あ…歩美?誰?
『会った!?すげぇな…
よく覚えてんな!!』
蓮が驚いている。
『可愛いよね~!!
歩美ちゃん!!
今モデルやってるんだって!!』
梢ちゃんが嬉しそうに言った。
歩美ちゃん?可愛い?モデル?
何の事!?
「誰?歩美ちゃん。」
あたしは尋ねた。
『俺のいとこ。
梢は何回か昔会った事あるんだけど…よく覚えてんな!!』
………へ?
「あ、あのロングの茶髪で青い洋服着てた…!?」
『見てた?
それがいとこ。』
あ、あの仲良く喋ってた子はいとこだったのぉお!?!?
そんなぁ……。
いや、良いんだけど!!
いとこでっ!!
またあたしのいつもの空回りか…
馬鹿じゃん、あたし!!
恥ずかしい!
『あ、友達呼んでる!!
じゃ行くね!!
バイバイ!』
梢ちゃんは笑顔で走っていった。
良かった……。
『冬嘉?』
「…ん!?」
『ぼーっとしてた。
平気?』
「え、嘘。ごめん。」
『…いいけど。』
はぁ。馬鹿なあたし!!
…とか言って安心した。
良かった。
別に蓮を信じてない訳じゃないけど、不安になった。
こんな感情、矛盾してる?
『守谷達ー!』
そこに、ジェットコースターに乗ってきた今沢君達が帰ってきた。