strawberry tea×わがまま姫♀
「ドM!?あたし!?」
『強気だけど2人になるとドMになる!
ズバリそうでしょ~!!』
………!?
自分はドM…?
いや、認めたくない!
「…姫央は?」
『あたしはSかなぁ?
口悪いしっ!!』
何か凄く気さくだから、姫央も今沢君も、財閥の跡取りって感じしないなぁ。
凄く気が合うし、話しやすい。
でも、あたしと同い年で跡取りとか…凄く大変そうだな。
あたしが出来る事はやってあげたいけど……
あたしドジだしな…(泣)
『あれ食わない?』
あたし達の方を振り返って、今沢君が言った。
『良いんじゃん?』
『良いよー』
「そうしよ!」
――
美味しく昼食を済ませ、あたし達はかなりの数のアトラクションに乗った。
乗れるものはとにかく乗った。
凄く楽しくて、笑いが絶えなかった。
姫央と今沢君の連絡先を教えてもらった。
あたし達はこの1日で凄く仲良くなれたと思う。
……そして。
『残るはお化け屋敷と…観覧車だな。』
『かなり乗ったなぁ~』
『お化け屋敷行く?』
蓮が聞いた。
お、お化け屋敷ぃ!?
姫央も何だか嫌そうな顔。
暗闇苦手なんだっけ…
(多分)
『一応見てみようぜ。』
今沢君はそんな女グループの表情で何か感じとったのか、お化け屋敷へと向かい始めた。
―お化け屋敷前
こっ…怖そうーっ!!
あたしと姫央は目を見開いて、お化け屋敷を見ていた。