strawberry tea×わがまま姫♀
今沢君はあたしの迫力に圧倒されてか、
『…お…おう』
と承諾した。
よし!!2人をかなり良いムードにさせてやる!!
「出口!!見えてきた!」
『え?何も出て来なかったな……。』
あたし達は外に出た。
『お疲れ様~』
姫央が迎えた。
その隣にはニヤリと笑う蓮。
『ごめん!!
全然気づかないで守谷君引っ張ってた…(汗)』
姫央が苦笑いをした。
『平気!この組み合わせしてなかったし、楽しかったよ!!』
『本当に迷惑な話だよ』
今沢君が姫央を見た。
姫央がムッとした顔に。
『うるさい!!
流は冬嘉に迷惑かけなかったの!?』
『お前こそ守谷に迷惑かけたんじゃん?』
2人はギロリと睨み合った。
NOーーーー!!!!
2人には仲良くして、観覧車に行ってもらいたいのに~!!
『冬嘉ビビっただろ?』
「っ!?うるさい!!
ビビってない!!」
今度は蓮が喧嘩売ってきた。
だからニヤニヤしてたのか!
「てか観覧車!!
観覧車行こ!!」
あたしはニヤリと笑って今沢君を見た。
今沢君は嫌そうな、恥ずかしそうな顔をした。
「ほら!!行こ!!」
『はいはい、分かったからうるせぇよ。ガキ。』
んなっ!!!?
蓮にガキと言われた。
『ガキじゃないもん!!』
蓮にあっかんべーをすると(だからガキって言われんだよ)、蓮はクスッと笑った。
『行くぞ。』
蓮が、あたしの手を握った。
………っ。
このギャップに弱いあたし。
かなりドキドキする。
手を繋ぐのってあんまり無いし……。