strawberry tea×わがまま姫♀
あたしと蓮の後ろに歩く姫央と今沢君。
見られてるかな!?手繋いでるの……
恥ずかしいーっ!!
心臓が暴れる中、観覧車が少し見えてきた。
…その時。
『姫央さーん♪』
…ん?
やたらテンションの高い声が聞こえたぞ?
あたし達は、その声の方向に振り向いた。
『『うげっ!!』』
姫央と今沢君の声がカブった。
な、何事…?
あたしと蓮はポカンとしてる。
そして、あたし達の前に現れたのは…
『『津戸グループ!!』』
またも姫央と今沢君の声がカブった。
つ、津戸グループぅ!!?
誰だよ……
そして、あたし達の目の前には、その津戸グループとやらが。
何かウザそう。
あの男3人組みたいな?
『姫央さんにここで会えるなんて…夢にも思わなかった!
まさにこれは運命…?』
真ん中のリーダーらしき人が言った。
意味不明。
てかこいつら休みの日にこんな男だけで遊園地来てんの?
『お前ら尾行してんのか?』
今沢君が睨んだ。
『まさかそんな事は!!
私達、津戸グループと姫央さんは、運命の赤い糸で結ばれてるのです!!』
いや、そんなグループの人数分赤い糸はない気が…
ウザい奴らっ!!
あたしも睨んでいると…
『ああああっ!!!』
『あ!』
急に津戸グループの誰かと蓮が大声を出した。
『お前今沢の高校の…』
と蓮。
『お前は一年の…』
と男。
蓮と津戸グループの誰かが、何か関係があるらしい。
『何?田辺と何か関係あんの?』
姫央が不思議そうに、蓮と田辺?って人を見た。