strawberry tea×わがまま姫♀
はぁ。何なのアイツら!
しかし、それだけで終わりではなかった……。
またしばらく進むと…
『海宝さんと守谷君!!』
………ん?
な~んか、聞き慣れたような声。
あたし達は声がした方向…前を向いた。
『「うげっ!!」』
今度はあたしと蓮の声がカブった。
その瞬間、あたし達は一気に眩しいフラッシュを浴びた。
………!?
パシャパシャッ!!!
姫央と今沢君は、不思議そうにしている。
あたし達の目の前で、嬉しそうな顔をしている方々。
その真ん中にいるのは…
丸いメガネをかけ、少々メタボな体型の男。
短い黒い髪はいつもと変わりない。
そして、カメラをいつものように持って………
『麻生っ!!』
「麻生さんっ!!」
あたしと蓮の声が再びカブった。
『これは奇跡!?いや偶然!?…まさか運命か!?
これはスクープだ!!
一面にしよう!!』
そう、嬉しそうな顔で目をキラキラさせた……
麻生さんが居た。
まま、まずいーっ!!
何でこんな時に!!
『新聞部も安泰安泰!!
まさに素晴らしい…!!
今世界一幸せだよ…』
………うわー…。
何か語ってるよ。
(↑ドン引き)
麻生さんが語っている間も、カメラのフラッシュは止まない。
新聞部で来てるんですか…(汗)
『デート楽しんでいますか?』
麻生さんがにっこり言った。
『ええ。御陰様で。』
蓮が嫌そうな顔をして、トゲトゲしく言った。