strawberry tea×わがまま姫♀
『おや?』
麻生さんが姫央と今沢君に目を向けた。
興味津々の目で…(汗)
『どちら様で?
我が高校ではありませんね?』
麻生さんは、新聞作りのために絶対全校生徒の名前と顔を暗記しているだろう……凄!!
『えっと…』
姫央が戸惑っている。
今沢君も困っている。
「友達です!!」
あたしは早口だがキッパリ言った。
今沢財閥と桃井財閥の跡取りなんて言ったら新聞に何て書かれる事か!
『ほう!!
Wデートですね!!』
麻生さんは目をより一層輝かせた。
後ろで誰かがメモしている。
やば!!また記事に載る!?
『そうそう。
守谷君は夜、愛のメッセージは聞かせてあげたのですか?
何と言いました?』
うわ!?余計な事を…(汗)
あたし達が前スクープされた時、麻生さんが蓮に゛海宝さんに愛のメッセージを゛って聞いたんだ…
そしたら蓮は゛夜に冬嘉に言う゛とかお泊まり宣言しやがって…(怒)
大変だったんだから(怒)
『何と言ったかは、ご想像にお任せしますよ。』
蓮はにっこり笑った。
姫央と今沢君はポカンとしている。
姫央の顔は真っ赤だ。
れ…蓮の馬鹿!!
「泊まりなんてしてません!!愛のメッセージなんか聞いてませんし!!」
あたしは必死にごまかした。
あの後本当に泊まりしちゃったのは秘密…(汗)
『まぁ良いですが。
では、こちらのカップルの方にお聞きします』
麻生さんが姫央達を見た。
『海宝さんと守谷君はどういった感じですか?
何かデートでありましたか?』
『海宝と守谷は人前でキスしてましたよ』
!?!?!?
今沢君、それは禁句!!
「してません!!」
『してたね。堂々と。』
今沢君は冷静に言う。
姫央は今だに顔が赤い。
絶対泊まってシ…シたとか勘違いされた!!
(↑勘違いではない)