strawberry tea×わがまま姫♀
『何やってんだお前…』
蓮がはぁとため息をついた。
え!?
「何で!?良い事してない!?あたし!!」
あたしは向かい側に座る蓮に訴えた。
『してねぇ。
人の事情に首つっこんでも意味ねぇだろ。
心配しなくてもアイツらは大丈夫だよ。
ちゃんと好き合ってるのに素直になれないだけ!
お前みたいに。』
………。
言い返せない……
だって蓮の言う事は確かだと思う。
珍しく良い事言ったし。
(↑ひど)
…でも最後の゛お前みたいに゛ってどうなのよ?
「そうだね…」
2人共シャイだからな。
…けど、あんまりでしゃばらないように気を付けなきゃ。
……ていうか。
蓮…あたしの話ばかりしてたって本当かな?
今沢君が言っていたのは本当?
聞ける訳無いけど……
『…あのさ』
「……ん?」
蓮が外を眺めながら言った。
頬杖をつき、見える横顔はかなり美形。
4人で歩いていて、あたしだけ影薄かったかな?
何せ姫央と今沢君はオーラありすぎだし、美形だし。
蓮だって校内一のモテる奴。
蓮もモデルみたいにオーラがある。
4人で歩いていて、皆の視線が降り注いでたもんな……
皆振り返ったもん……
『いとこ…見てたんだよな』
………へ?
「うん…まぁ。」
あたしがそう言うと、蓮はちらりと目だけあたしを見た。
『冬嘉を紹介すりゃ良かったかな』
蓮はボソッと呟き、また視線を外へと戻した。
………え?
え……えええっ!!?!!?