strawberry tea×わがまま姫♀
『「…ん!?」』
ガコンッという大きな音と揺れを感じた。
……まさか。
『「動いた!?」』
あたしと蓮の声が再びハモった。
゛皆様、ただいま観覧車が動き出しました。
多大な迷惑をお掛けしました事を、心より御詫び申し上げます。
正常に動きますので、ご安心下さい。
観覧車はこのまま、乗場へと戻ります。゛
「よ、良かった~…」
あたしははぁっとため息をついた。
動き出した観覧車は、ゆっくりと園内を映し出す。
姫央達も見えた。
安堵の表情で、あたし達を見ている。
あたしは微笑み返した。
『良かったな』
「うん!めちゃくちゃ怖かった~…」
あたしがまたため息をつく。
『…俺が居たのに?』
蓮は何だか不機嫌な顔。
っ。
だから子供みたいなのっ!!!
「はいはい、訂正!!
蓮が居たから大丈夫でした!!」
可愛いなぁ~♪
『……嘘つけ』
蓮は不機嫌になってしまった。
外へと顔を向けている。
~~~。
嘘じゃないのに…