strawberry tea×わがまま姫♀



『「…ん!?」』



ガコンッという大きな音と揺れを感じた。







……まさか。






『「動いた!?」』



あたしと蓮の声が再びハモった。





゛皆様、ただいま観覧車が動き出しました。

多大な迷惑をお掛けしました事を、心より御詫び申し上げます。
正常に動きますので、ご安心下さい。

観覧車はこのまま、乗場へと戻ります。゛







「よ、良かった~…」






あたしははぁっとため息をついた。




動き出した観覧車は、ゆっくりと園内を映し出す。








姫央達も見えた。

安堵の表情で、あたし達を見ている。




あたしは微笑み返した。







『良かったな』
「うん!めちゃくちゃ怖かった~…」





あたしがまたため息をつく。





『…俺が居たのに?』





蓮は何だか不機嫌な顔。






っ。
だから子供みたいなのっ!!!









「はいはい、訂正!!
蓮が居たから大丈夫でした!!」




可愛いなぁ~♪






『……嘘つけ』




蓮は不機嫌になってしまった。

外へと顔を向けている。







~~~。
嘘じゃないのに…






< 51 / 89 >

この作品をシェア

pagetop