strawberry tea×わがまま姫♀
まだ膨れっ面の冬嘉。
本当に世話焼ける。
(↑蓮のせいだよ)
『…あたしはねぇ…』
冬嘉は頬杖をついた。
………急に元の冬嘉になったし。
『やっぱWデートは…
遊園地、だよ!!』
はあ?
「お前…
ジェットコースターもお化け屋敷も無理じゃねぇか。」
俺が痛い所をつくと、冬嘉は思いっきり眉間にシワを寄せた。
……んな顔しなくても。
最近冬嘉…反抗期だな。
(↑え)
俺はクスッと笑った。
『んなっ…何よ!!
ジェットコースターは乗れるのは乗れる!!
お化け屋敷も入れるのは入れる!!』
顔を真っ赤にさせ、必死な冬嘉。
…本当に面白い奴。
「分かった。
じゃあ連絡しとく。
決まったらまた教えるから。」
そう言って冬嘉の頭を軽く撫でた。
顔が真っ赤だけど、どこか嬉しそうな顔の冬嘉。
…ったく。
そういうのが可愛いんだっつの。
………自分で気付かないのかよ。
……こんなに俺の心、
かき乱してる事。
そして俺は冬嘉に別れを告げ、自分の教室へと向かった。