悪魔な君に恋をして
でもなぜか黒澤くんは気づいてた。
『く、黒澤くん、どうしたの?』
黒澤くんは図書室から帰ってきた
私の所にきて、首筋をくんくんと匂っている。
『ねえ、誰といたの?』
黒澤くんは鋭い瞳で私をじっと見つめてきた。
でも私は目をそらしてしまう。
『黒澤くんが知らない人だよっ』
『俺の知らないやつ??』
黒澤くんは眉を寄せて
私に詰め寄った。
『誰だよ?教えて。』
『教えてって言っても、黒澤くんが
知らない人だから言っても分かんないよ』
私は黒澤くんからヒョイと逃げて
借りてきた本をカバンにしまった。
変な誤解させちゃうかもしれないけど
まぁ仕方ないかっ。