悪魔な君に恋をして




『俺らの事は絶対誰にも言ったら
だめだから』



その後、助けられた私は
黒澤くんの話をよく聞いた。




『絶対言わない。』




もし言ったら良くない事が起きるというのは
何も知らない私でもすぐに分かった。



その後、二人は重たそうな羽をたたむと
瞳の中の赤い光と共に羽も消えていった。



残ったのはいつもの黒澤くんと
…あれ?月夜くん??




さっきまで分かんなかったけど
たしか隣のクラスの月夜くんだ。




『珍しいな、まだ俺らの悪魔の姿が
見える人間がいたとは。』


『俺、目が合った時ちょっと嬉しかった』


『やばいときに、なに喜んでんだよ』




2人は人間の姿に戻ると
さっきまでとは違い、少し雨を避けていた。



やっぱり濡れると寒いよね。




こうして私は二人が悪魔と知るようになった。



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