Time Paradox
テーブルの向こうの椅子に座っていた担当者は立ち上がると、2人に向かってお辞儀をした。
「私が挙式の担当、ジル・ブランでございます。本日はよろしくお願いいたします。」
ジルがそう言ってお辞儀をすると、2人も軽く挨拶をし、椅子に腰掛けた。
「それでは私も失礼します。」
ジルが椅子に座り、早速本題に入る。
「お二人にはまず、結婚指輪のデザインを決めていただきます。」
「デザインまで自分で決めることができるんですね。」
アドルフは嬉しそうに言うと、サンプルの写真を手に取った。
「もしこの中でお気に召すものがない場合でもオーダーすることができますので、ご遠慮なくお申し付けください。」
ジルは張り切った様子で、次々と新しい写真をテーブルに置いていく。
「宝石は何を選んでもいいんですよね?」
「エンゲージリングとしてはダイヤモンドが定番とされていますが、もちろんどんな石でも構いません。」
「それでは、真ん中の大きな石はブルートパーズでお願いします。」
その言葉にリリアーナははっとしてアドルフを見る。
「ブルートパーズでございますね?ですが…また、なぜトパーズを?」
ジルは純粋に理由が気になっている様子だが、アドルフはすこし動揺している。
「いえ、それは…ハンナ様の瞳と同じ色だからです。」
「アドルフ様も意外とロマンチストと言いますか…素敵ですね!」
ジルは楽しそうに言うと、アドルフは顔を赤くした。
「ちなみにハンナ様もアドルフ様の指輪にはめる石を何かお考えですか?」
「えっと…何がいいかしら?」
リリアーナが悩んでいると、アドルフが目で同じものを促しているのが分かる。
「…でもトパーズも綺麗だなぁ!私もこれがいいかも!」
ジルはリリアーナの言葉に嬉しそうに頷いた。
「結婚式で新郎新婦が同じ石を贈り合うと言うのも素敵ですね!それではお二人ともブルーのトパーズでよろしいですか?」
「はい。」
「それでお願いします。」
「かしこまりました。それでは、お二人にリングのデザインを決めていただきたいと思います。」
アドルフはいくつか写真を眺めながら、気に入ったデザインに一部オーダーを入れるよう指示している。
だが、どうせ妖精の手に渡ってしまうトパーズになぜそこまでこだわるのか、リリアーナは不思議だった。
「私が挙式の担当、ジル・ブランでございます。本日はよろしくお願いいたします。」
ジルがそう言ってお辞儀をすると、2人も軽く挨拶をし、椅子に腰掛けた。
「それでは私も失礼します。」
ジルが椅子に座り、早速本題に入る。
「お二人にはまず、結婚指輪のデザインを決めていただきます。」
「デザインまで自分で決めることができるんですね。」
アドルフは嬉しそうに言うと、サンプルの写真を手に取った。
「もしこの中でお気に召すものがない場合でもオーダーすることができますので、ご遠慮なくお申し付けください。」
ジルは張り切った様子で、次々と新しい写真をテーブルに置いていく。
「宝石は何を選んでもいいんですよね?」
「エンゲージリングとしてはダイヤモンドが定番とされていますが、もちろんどんな石でも構いません。」
「それでは、真ん中の大きな石はブルートパーズでお願いします。」
その言葉にリリアーナははっとしてアドルフを見る。
「ブルートパーズでございますね?ですが…また、なぜトパーズを?」
ジルは純粋に理由が気になっている様子だが、アドルフはすこし動揺している。
「いえ、それは…ハンナ様の瞳と同じ色だからです。」
「アドルフ様も意外とロマンチストと言いますか…素敵ですね!」
ジルは楽しそうに言うと、アドルフは顔を赤くした。
「ちなみにハンナ様もアドルフ様の指輪にはめる石を何かお考えですか?」
「えっと…何がいいかしら?」
リリアーナが悩んでいると、アドルフが目で同じものを促しているのが分かる。
「…でもトパーズも綺麗だなぁ!私もこれがいいかも!」
ジルはリリアーナの言葉に嬉しそうに頷いた。
「結婚式で新郎新婦が同じ石を贈り合うと言うのも素敵ですね!それではお二人ともブルーのトパーズでよろしいですか?」
「はい。」
「それでお願いします。」
「かしこまりました。それでは、お二人にリングのデザインを決めていただきたいと思います。」
アドルフはいくつか写真を眺めながら、気に入ったデザインに一部オーダーを入れるよう指示している。
だが、どうせ妖精の手に渡ってしまうトパーズになぜそこまでこだわるのか、リリアーナは不思議だった。