Time Paradox
「父さん、こんな事もう辞めようよ。」

帰ってきてすぐ、ジャックの言葉にセドリックは顔を上げた。


「だがな、ジャック。俺たちがどれだけ生活に困っているか分かるだろう?…やるしかないんだ…。」

「…でも父さん…」

「俺も出来る事なら辞めたいが…他に方法はない。それに、彼女はいずれそういう運命を辿る事になるだろう。」

セドリックは悲しげな顔をすると、ジャックは眉根を寄せた。


「俺はそんなの嫌だよ!」

「…お前にも彼女にも悪いが、明後日にはお金が必要だ…家賃を払わなければここを追い出されてしまう。」


ジャックは何も言えなかった。
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