Time Paradox
イザベラとニコラス
イザベラがルーカスやデリックに冷やかされながら庭に出ると、既に門の外には深い青緑色の車が停まっていた。
だが運転席から顔を覗かせたのは堅苦しい黒いスーツの運転手ではなく、爽やかに手を振るニコラスだった。
「イザベラ!今日はドライブデートだよ!」
「でもニコラスさん…運転できるの?」
「あぁ、デルーロ家の人間は何があってもいいように運転の練習をさせられるんだよ。まぁ運転できないよりはできた方がモテるからね。」
ニコラスはそう言ってウインクしたが、イザベラはあからさまに不機嫌な顔をする。
「ごめんごめん!乗って!」
ニコラスがそう言って運転席側からよいしょとドアを開けると、イザベラはそっと助手席に乗り込んだ。
「じゃあ閉めるよ!」
そう言ってニコラスはドアを閉めると、手をついて体制を戻そうとした時に顔を上げ、かなりの至近距離でイザベラを見つめた。
「…キスすると思った?」
いたずらっぽく笑うニコラスにイザベラは顔を赤くすると、そっぽを向いた。
だが、ニコラスはそんな彼女を見てくすくすと笑いながらもイザベラの手を握った。
「さぁ、出発だよ。」
ニコラスはそう意気込み、車を走らせた。
だが運転席から顔を覗かせたのは堅苦しい黒いスーツの運転手ではなく、爽やかに手を振るニコラスだった。
「イザベラ!今日はドライブデートだよ!」
「でもニコラスさん…運転できるの?」
「あぁ、デルーロ家の人間は何があってもいいように運転の練習をさせられるんだよ。まぁ運転できないよりはできた方がモテるからね。」
ニコラスはそう言ってウインクしたが、イザベラはあからさまに不機嫌な顔をする。
「ごめんごめん!乗って!」
ニコラスがそう言って運転席側からよいしょとドアを開けると、イザベラはそっと助手席に乗り込んだ。
「じゃあ閉めるよ!」
そう言ってニコラスはドアを閉めると、手をついて体制を戻そうとした時に顔を上げ、かなりの至近距離でイザベラを見つめた。
「…キスすると思った?」
いたずらっぽく笑うニコラスにイザベラは顔を赤くすると、そっぽを向いた。
だが、ニコラスはそんな彼女を見てくすくすと笑いながらもイザベラの手を握った。
「さぁ、出発だよ。」
ニコラスはそう意気込み、車を走らせた。