Time Paradox
「そうだ!俺、今度イザベラが来るときの為にもっとお菓子作っておいてあげるよ。」
そう張り切ったニコラスだが、上着を脱いでふと立ち止まった。
「いや、そろそろお昼時だし軽食の方がいいか!」
「ニコラスさん、私お昼まで頂いちゃっていいの?」
「あぁ、イザベラはこの基地の初めてのお客様だからね!」
ニコラスはイザベラに笑いかけると、椅子の背もたれに上着を掛け、キッチンへと歩いていった。
「ありがとう、ニコラスさん。...ん?」
何気なくニコラスの上着に目をやっていたイザベラだが、あることに気がついた。
「ねぇ、もしかしてデルーロ家って猫とか飼ってる?」
上着は光沢のある紺色であり、袖や腕辺りに付いた短い白い毛が目立っている。
「えー、今日出てくる時取って来たつもりだったのに!まだ付いてた?うちのマカロンってば、いつも家出る前とか玄関まで送りに来てくれるのはいいんだけど、そんなことされたら撫でずにいられなくなっちゃうんだよなぁ...あ、写真見る?」
作業をしながら振り向いたニコラスの顔は緩んでいて、聞いてもいないのろけを自慢してくる所を見るとやはりマイペースなのか。
ニコラスは軽く手を洗って拭うと、近くに置いてあった箱から何枚か写真を取り出してイザベラの前に広げた。
「これがまだ家に来たばっかりの頃かな?」
「ほんとだ!手に乗るくらい小さい、可愛い!!」
「それでこれが...3ヶ月かなぁ、うーん、半年かな?そしてこれが最近のマカロン!今月撮った写真かな、何と言っても靴下を履いたような足!可愛いんだよな!」
「もう、可愛いわね!尻尾が曲がってるのも珍しいし、表情も可愛い!」
「この写真が一番良く撮れたかな。もしよかったらあげるよ、写真。」
気を良くしたニコラスは、数枚の中から一番お気に入りの写真をイザベラに渡した。
「ふふ、本当に大好きなのね、マカロンちゃんのこと。ありがとう、貰っていくわ!」
ニコラスは満面の笑みで頷いた。
そう張り切ったニコラスだが、上着を脱いでふと立ち止まった。
「いや、そろそろお昼時だし軽食の方がいいか!」
「ニコラスさん、私お昼まで頂いちゃっていいの?」
「あぁ、イザベラはこの基地の初めてのお客様だからね!」
ニコラスはイザベラに笑いかけると、椅子の背もたれに上着を掛け、キッチンへと歩いていった。
「ありがとう、ニコラスさん。...ん?」
何気なくニコラスの上着に目をやっていたイザベラだが、あることに気がついた。
「ねぇ、もしかしてデルーロ家って猫とか飼ってる?」
上着は光沢のある紺色であり、袖や腕辺りに付いた短い白い毛が目立っている。
「えー、今日出てくる時取って来たつもりだったのに!まだ付いてた?うちのマカロンってば、いつも家出る前とか玄関まで送りに来てくれるのはいいんだけど、そんなことされたら撫でずにいられなくなっちゃうんだよなぁ...あ、写真見る?」
作業をしながら振り向いたニコラスの顔は緩んでいて、聞いてもいないのろけを自慢してくる所を見るとやはりマイペースなのか。
ニコラスは軽く手を洗って拭うと、近くに置いてあった箱から何枚か写真を取り出してイザベラの前に広げた。
「これがまだ家に来たばっかりの頃かな?」
「ほんとだ!手に乗るくらい小さい、可愛い!!」
「それでこれが...3ヶ月かなぁ、うーん、半年かな?そしてこれが最近のマカロン!今月撮った写真かな、何と言っても靴下を履いたような足!可愛いんだよな!」
「もう、可愛いわね!尻尾が曲がってるのも珍しいし、表情も可愛い!」
「この写真が一番良く撮れたかな。もしよかったらあげるよ、写真。」
気を良くしたニコラスは、数枚の中から一番お気に入りの写真をイザベラに渡した。
「ふふ、本当に大好きなのね、マカロンちゃんのこと。ありがとう、貰っていくわ!」
ニコラスは満面の笑みで頷いた。