Time Paradox
イザベラは何故かパーティー用のドレスが並んでいる方のクローゼットを開け、ドレスを見ながら扉に寄り掛かった。
「きっとニコラスさんは淡い色が好き!」
「イザベラ、落ち着いて?ただの夕食よ、家族団欒。こっちじゃなくてそっちの扉の…普段のワンピースにしましょう、ね?」
イザベラはニヤニヤしながらリリアーナの方を見ると、案外素直に頷いた。
だが全く選ぶ気はないようで、リリアーナが適当に淡い色のワンピースを当てがい、上の空な様子のイザベラの着替えを手伝った。
すると、イザベラが今まで着ていた服のポケットから何かがひらひらと滑り落ちた。
リリアーナが拾い上げたそれは、どこにでもあるような、しかしどこか見覚えのあるような猫の写真だった。
「あら可愛い!この猫はそのニコラスさんって人の…なんだか特徴的な猫ね。私も最近どこかで猫を触ったような…」
「さぁ、リリアーナ様!ディナーに向かいますわよ!」
イザベラは全く話を聞いていないようで、ドアノブに手を掛けながらリリアーナの方を振り返っているところだった。
「はいはい…行きましょうね、イザベラ。やっと夕食に向かう気になったのね。」
リリアーナはやっとありつける夕食にほっとしつつ、後で落ち着いたイザベラに渡すようにと猫の写真は自分のポケットに仕舞った。
「きっとニコラスさんは淡い色が好き!」
「イザベラ、落ち着いて?ただの夕食よ、家族団欒。こっちじゃなくてそっちの扉の…普段のワンピースにしましょう、ね?」
イザベラはニヤニヤしながらリリアーナの方を見ると、案外素直に頷いた。
だが全く選ぶ気はないようで、リリアーナが適当に淡い色のワンピースを当てがい、上の空な様子のイザベラの着替えを手伝った。
すると、イザベラが今まで着ていた服のポケットから何かがひらひらと滑り落ちた。
リリアーナが拾い上げたそれは、どこにでもあるような、しかしどこか見覚えのあるような猫の写真だった。
「あら可愛い!この猫はそのニコラスさんって人の…なんだか特徴的な猫ね。私も最近どこかで猫を触ったような…」
「さぁ、リリアーナ様!ディナーに向かいますわよ!」
イザベラは全く話を聞いていないようで、ドアノブに手を掛けながらリリアーナの方を振り返っているところだった。
「はいはい…行きましょうね、イザベラ。やっと夕食に向かう気になったのね。」
リリアーナはやっとありつける夕食にほっとしつつ、後で落ち着いたイザベラに渡すようにと猫の写真は自分のポケットに仕舞った。