Time Paradox
二人の残された部屋には沈黙が漂っていた。

だが重い空気を先に破ったのはジャックだった。

「それではリリアーナ様、必要な物をお持ちになってモンフォワーシュ観光へ参りましょう!」

「は、はぁ。」


間抜けなテンションのジャックと温度差を感じつつも、リリアーナは必要な物だけを持って部屋を出た。


アパートを出てすぐに大通りに出て、左手には大きな城が見える。


アパートのまわりはスイーツや食べ物関連の店が多かったが、少し歩くとおしゃれな服屋が建ち並んでいた。
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