Time Paradox
隠し通路の地図
自室に戻ると、する事もなく退屈になったリリアーナは、思い出の物がたくさん入っていた机の引き出しを開けた。
「ごちゃごちゃだなぁ…」
一番上の引き出しには、紙や鉛筆などの文房具がぱんぱんに詰まっていた。
見なければよかったという思いで引き出しを閉めようとするが、溢れ出る紙が引っかかって上手くいかないようだ。
リリアーナは仕方なく一部の紙を取り出して中身を減らし、引き出しを閉めた。
取り出した紙を机に置いて広げてみると、その中の一枚に目が留まる。
「…これって…私とアドルフで作った隠し通路の地図?」
その紙には、通り道や曲がる場所、行き止まりの場所などが事細かに書いてあった。
通路の先にあるアルファベットは、その部屋に住んでいる人物のイニシャルだろう。
我ながら分かりやすく出来ているとリリアーナは思った。
「…でもどうしてこんな所に…?」
というのも、リリアーナはこの地図をこんな分かりやすい場所に隠しておくはずがないのだ。
「たしかに隠し場所は決めておいたんだけど…そう、この辞書に挟めておいたのよ!」
リリアーナは1人でぶつぶつ言いながら、机の棚の上に置いてある辞書をケースから出し、開いてみた。
「…やっぱりこの辞書の間はもうないわ。この隠し場所を知ってるのはアドルフと私だけのはずだけど、アドルフも同じ物を作って持っているのに…わざわざこんな分かりやすい所に移動させるなんて事、絶対にありえないわ。」
リリアーナはそう断言すると、アドルフの元へと走った。
「ごちゃごちゃだなぁ…」
一番上の引き出しには、紙や鉛筆などの文房具がぱんぱんに詰まっていた。
見なければよかったという思いで引き出しを閉めようとするが、溢れ出る紙が引っかかって上手くいかないようだ。
リリアーナは仕方なく一部の紙を取り出して中身を減らし、引き出しを閉めた。
取り出した紙を机に置いて広げてみると、その中の一枚に目が留まる。
「…これって…私とアドルフで作った隠し通路の地図?」
その紙には、通り道や曲がる場所、行き止まりの場所などが事細かに書いてあった。
通路の先にあるアルファベットは、その部屋に住んでいる人物のイニシャルだろう。
我ながら分かりやすく出来ているとリリアーナは思った。
「…でもどうしてこんな所に…?」
というのも、リリアーナはこの地図をこんな分かりやすい場所に隠しておくはずがないのだ。
「たしかに隠し場所は決めておいたんだけど…そう、この辞書に挟めておいたのよ!」
リリアーナは1人でぶつぶつ言いながら、机の棚の上に置いてある辞書をケースから出し、開いてみた。
「…やっぱりこの辞書の間はもうないわ。この隠し場所を知ってるのはアドルフと私だけのはずだけど、アドルフも同じ物を作って持っているのに…わざわざこんな分かりやすい所に移動させるなんて事、絶対にありえないわ。」
リリアーナはそう断言すると、アドルフの元へと走った。