だから、俺の彼女になってよ。
……なんて。
まさか両想いだなんて知らない2人にとっては、難しい話かもしれないけれど。
こうなったら、さっさとくっつけるしかない。
2人のためというよりは……自分のために、だけど。
「香織。昼休み話あるんだけど、いい?」
「え……?う、うん、いいよ」
思い立ったが吉日。
とにかく、まずは香織の不安を取り除くところからなんとかしないといけない。
そう思って、私は戸惑う香織を昼休みに誘った。