だから、俺の彼女になってよ。
私にとってそれがどんなに羨ましいことか、あなたにはわからないでしょう。
もう。さっさとくっついてよ。それで私の恋を終わらせて。
もう、私を2人の恋愛に関わらせないで。
お互い想ってるのに躊躇して先に進まない2人が、もどかしくてイライラする。
「……だったら、さ」
このときの私はおかしかったんだ。
今までのストレスと、苛立ちと、苦しさと、悲しみと。
これまで我慢してこれたはずのものが、このときはどうしても我慢できなくなっていた。
「和、私が貰ってもいい?」
思わず口から出てしまった言葉は、自分でも驚くくらいに冷たかった。