だから、俺の彼女になってよ。



私にとってそれがどんなに羨ましいことか、あなたにはわからないでしょう。



もう。さっさとくっついてよ。それで私の恋を終わらせて。


もう、私を2人の恋愛に関わらせないで。




お互い想ってるのに躊躇して先に進まない2人が、もどかしくてイライラする。





「……だったら、さ」


このときの私はおかしかったんだ。




今までのストレスと、苛立ちと、苦しさと、悲しみと。



これまで我慢してこれたはずのものが、このときはどうしても我慢できなくなっていた。





「和、私が貰ってもいい?」



思わず口から出てしまった言葉は、自分でも驚くくらいに冷たかった。



< 107 / 391 >

この作品をシェア

pagetop