だから、俺の彼女になってよ。
「ごめん。……ごめん、香織」
そうは思っても、もう屋上へは引き返せない。
……嫌われた。完全に。
本当、最低だ。なんであんなこと言っちゃったんだろう。
後悔したところで、もう遅かった。
もう少しで、昼休みが終わってしまう。
折角仲直りした和のことも、また避けてしまいそうな気がした。
それに、私と香織の席は前後。教室に戻って彼女と向かい合う勇気は、今の私にはない。
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