だから、俺の彼女になってよ。




癖っ毛なのか、いつもふわっとした髪を靡かせているのが印象的な澪南。



いつも佐久間くんといるイメージがあったから、突然のことでびっくりしたのを今でも覚えている。





その挨拶こそは驚いたものの、そこから仲良くなるまでは早かった。



気がつけばお互いを呼び捨てで呼び合うようになって、佐久間くんも混ぜてよく一緒にいることが増えた。





正直、佐久間くんとばかりいた澪南のことを少し関わりにくい子かと思ってたけれど、全然そんなことはなくて。



彼女を信頼するようになるのに、そう時間はかからなかった。




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