だから、俺の彼女になってよ。




「そうなの?澪南」


香織にまで聞かれて、小さくコクリと頷いて返事をする。




「そりゃもう酷いのなんのって……。中学のときなんか、たかが学祭のお化け屋敷で半泣きだったくらいだし」

「ちょっ……和!」



私がビビってるのをよそに、和は勝手に私の黒歴史を話し出す。




修学旅行で怪談話をされ、そのせいで夜眠れなくなって同室の子に迷惑かけたこととか。


学校で友達に見せられた動画がホラードッキリで腰を抜かして立てなくなったこととか。




とにかく、このバカは私の過去の失態を次々と暴露してくれた。



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