だから、俺の彼女になってよ。



こいつ、わかっていないようで、実はわかってるのか。




俺が葉山を想っていることも、水瀬が不安がっていることも。




自分に向けられた葉山からの好意以外は、全部気づいてるのかもしれない。


……ある意味恐ろしいやつ。




でも、まぁ。




「悪りぃ。今回ばかりは甘えさせてもらうわ」

「おうよ」



あいつのところに行きたいから、今は都合いいか。





< 228 / 391 >

この作品をシェア

pagetop