だから、俺の彼女になってよ。




列を抜けて、俺はそのまま葉山のいるところへ向かった。





ベンチへ着くと、ちゃんと座って待っている葉山。



けど、なんだか様子が違った。顔は下を向き、ゆらゆらと揺れている。




……もしかして、寝てんのか?




「葉山、起きろって」


近くまで言って声をかけると、葉山はハッとしたように顔を上げる。





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