だから、俺の彼女になってよ。




いつかこの気持ちを伝えられる日が来るだろうか。


初めて人を愛おしいと思った、この気持ちを。





言えるだろうか。


和也じゃなくて、俺にしなよと。





「じゃ、葉山の要望通り、散歩でもするか」

「うん……って、えっ!ちょ、黒川くん……!?」



さりげなく握った彼女の小さな手。


伝わる温もりが、俺の胸を熱くさせる。



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