だから、俺の彼女になってよ。




「や…そ、それは…」


予想外の展開に口籠る。




確かに千歳くんのクラスには行きたい。


けど、お化け屋敷となると話は別だ。









「ごめん千歳くん。私やっぱ……んんっ」





やっぱり無理。


そう伝えようとしたその言葉は、千歳くんに重ねられた唇によって遮られた。





目の前にある千歳くんの顔。


それがゆっくりと離れていくとき、ようやくその状況を理解し始めて。





< 327 / 391 >

この作品をシェア

pagetop