だから、俺の彼女になってよ。
うちの学校は行事に力を入れていて、高校の中では珍しい本格的な学校祭を毎年やってることで有名。
1週間前から授業はなくなって、すべての時間が学校祭準備に費やされる。
「澪南ー。ペンキの色これでいい?」
「うん、ありがと!あれ、和は?」
「なんかダンボール取りに行かされてたよ。戻ってきたらこっち手伝ってくれるって!」
私も私で、香織と和とクラスの看板作りをやっていた。
「あーマジ無理。ダンボール多すぎだろー…」
「あ、おかえり和也くん」
「和ー。そんなんでへこたれてたらバスケ部の名が廃るよー?」
「うるせー!」
なんだかんだ、とっても楽しくやれてると思う。