だから、俺の彼女になってよ。
でも、ひとつだけ残念なことが。
「はぁー…」
「んだよ澪。ため息吐いて。あ、千歳か?」
「は、はぁっ!?そ、んなわけ……」
「うっわ!分かりやすすぎだろ!」
そう。
この準備が始まってから、忙しくて中々千歳くんと話せていない。
電話とかはするものの、放課後は私は準備の手伝いがあるし、千歳くんは部活で会えないんだ。
「まぁそんなに落ち込むなって!明日は水曜で部活休みなんだからさ!一緒に帰れるじゃん」
「…あ、そっか」
和がそう言ってくれるまで、曜日のことなんて忘れてた。